日立F&Lとの出会いは、日立グループ合同の会社説明会のイベントで、「休憩がてら話を聞いてみませんか」と声をかけられたのがきっかけです。いくつも会社があった中で日立F&Lは良い意味で少し異質な感じでした。基本的に築地にある本社勤務で、お客様も同じビルの中にいて、直接会って打ち合わせをして仕事をしているという話でした。日立F&Lだけではなく、お客様も産休・育休を取得して復帰している方がいるということで、働きやすいイメージがありました。
大学院時代、プログラムを書いていた時に、その道の研究者の方と話す機会があったのですが、とても難解な話をしていて、私が目指すのはその方向ではないなと思いました。一方で、大学のオープンキャンパスイベントでは、「今、化学の世界でこんなことが起こっています」というように高校生や一般の方にも分かるように説明しなくてはいけません。私はそちらの方に興味があって、研究者と研究者ではない人の間で、何かできることはないのかなという想いがありました。説明会でも、お客様に近いところで要望を伺いながら、寄り添って働くということを聞いていたので、きっと現場とエンジニアの間に立って、懸け橋になるような働き方ができるのではないかということで、この会社を選びました。
今の部署では、ニチレイグループ社員約6000人のID 管理サービスの保守運用改善を行っています。具体的には、業務の基本となるグループウェアシステムで使うID申請に関わる部分で、ニチレイグループの社員様からIDの申請があった場合に登録・発行などの対応をしています。
あわせて、IDを監督している情報戦略部様が抱えている課題を聞いて、今後の管理をどう改善していくか、長期的な視点での検討に取り組んでいます。現場の目線で修正を行った場合、システムに不都合が発生しないかの検証も含めて課題解決を行っています。
日々の業務の中では、自分で目標を立てて、きちんとその通りに物事を進めていけることにやりがいを感じています。システムの調査を行う場合には、複数の担当者がいることや予備日を考慮するなど、様々な想定をしながら試行錯誤してスケジュールを立てて進めています。会社からそうした役割を任せてもらえるのも嬉しいですね。
大学院時代は論文を相手にすることが多かったので、今の仕事では人と会話ができることに面白みを感じています。人との会話の中で問題点も見えてきます。例えば、ID担当の視点とお客様の視点が違うんですね。自分とは違う視点で思いもよらなかったことが返ってくると困ることもありますが、1人ではどうにもならないことが解決できたりと、そういうところに楽しさがあると思っています。
第一子の出産にあたり、妊娠中は業務時間内でも気分が悪くなると30分ほど休憩を取らせてもらいました。産休に入る時も部署内で産休・育休を取って復職して働いている方がいたので、特に不安はありませんでした。育休復帰前には、上司と一緒に日立グループの研修を受けました。会社のサポート体制や業務上の工夫の紹介のほか、復帰後の仕事に関する希望について上司と部下で対話をしようという内容でした。全体を通して、会社からのサポートは手厚いと感じました。
復帰してからは在宅勤務がメインで、10:00始業、遅い時でも18:15終業で、必要に応じて3ヶ月に1度出社しています。子供の具合が急に悪くなることもありますが、部署としても「今日は子供の具合が悪いので休みます」と言えるのが当たり前で、誰かが休んでも業務が回る体制づくりができています。子供が産まれてからは、突発的に子供の体調不良が起こる前提でスケジュールにバッファを取るようになりました。無理になってからヘルプ依頼を出すのではなく、早め早めのアラートを出すように気をつけています。
先日受けたキャリア研修では、今の仕事とマネジメントの仕事は全く異なるものではなく、どこかで地続きになっているという話がありました。自分はもっとやりたいという想いがあっても、思い通りにいかず、落ち込むことがあったのですが、今できる目の前のことに真っ直ぐ取り組めば、それが将来につながっていく、と背中を押してもらえたような気がしています。
オフタイムの過ごし方
子供がいて普段はテレビのチャンネル権がないので、1時間の昼休み中でサッと食事を用意してドラマを見るという時間を楽しんでいます。夜や休日には、読書や折り紙、漢詩を読んで訳詩を作るなど、夫と家のことをうまく分担しながら自分の時間をつくるようにしています。