入社してから3年目まではシステムや仕事理解のため、保守運用周りの作業や担当者として開発業務に携わっていました。2年目の時に、ニチレイ様の経費精算システムを変更するプロジェクトがありました。移動や宿泊など業務で使用した経費を精算するためのシステムを新システムに置き換えるというものでしたが、その中でユーザー情報やワークフローの連携部分のプログラミングを1人で担当しました。入社2年目にも関わらず任せてもらえたことが嬉しく、スキルも含めて自分のことを会社に見てもらえていると感じた出来事でした。
その後は徐々にプロジェクトをマネジメントする立場として課題や進捗状況、損益などを管理する役割が増えていきました。入社4年目には、ニチレイ様のメールや掲示板、申請に関わるワークフロー機能などを備えたグループウェアシステムを、新システムに移行する4年がかりの大規模プロジェクトがありました。入社当初からグループウェアシステムに携わっていた経験を買われ、ワークフロー部分のメインリーダーを担当することになりました。会社としても重要なプロジェクトだったため、当時の副社長に進捗報告を含めてたびたび1対1で相談に乗っていただき、業務にあたっての考え方など多くを学ばせていただきました。当時は正直に言って辛かったですが、それを乗り越えたから今の自分があると感じています。
入社9年目の現在では、ニチレイ様の経理に関わるシステム開発案件のPMO(プロジェクトマネジメントオフィサー)やプロジェクトリーダーを担当しています。
プロジェクトリーダーを務めるようになり、それまでは自分で手を動かしていたのが、指示を出す側になって初めは苦労することもありました。自分なら簡単に終わる作業に思いのほか時間がかかり、最初はチームのメンバーが何に悩んでいるのか分からず、業務がうまく進行しませんでした。コミュニケーションが不足していることに気づいた後は、全体ミーティングだけでなく1対1で話す機会をつくって状況を確認したことで、改善していきました。メンバーとの接し方も、例えば自分で考えてやりたいタイプには重要な点だけ伝えて細かい方法を任せたり、逆にそれだと前に進めない人には具体的に指示を出すようにしたりと、人を見て対応を変えるようにしています。
他にも初めて一緒にプロジェクトに取り組むメンバーには積極的に話しかけ、心を開きやすい環境をつくったり、若手の育成を考えて役割を任せるなど、チームづくりを大切にしています。
業務において、安全はもちろん、品質とコストと納期を計画通りに進めるSQCD※を意識しながらプロジェクトの管理を行っています。チームと連携しながら、それが達成できた時に、やはり一番やりがいを感じます。
※S・・・Safety(安全)、Q・・・Quality(品質)、C・・・Cost(コスト)、D・・・Delivery(納期)
一方、お客様と接する中では課題が発生したり、ご要望をいただく機会も多いので、基本的にお客様に寄り添うことを大切にしています。中にはコスト重視の考え方もありますが、極端に言えば一旦コストを度外視してでも、将来的な関係づくりと次の案件受注につながればという考えから、何とか理想を実現できるよう努力をしています。
現在、マネジメントの役割が増えてきている一方、やはりものづくりが好きなので、アプリケーションの専門職という立ち位置で会社に貢献していきたいと思っています。2年ほど前にちょうどDXが世の中で話題になって、社内でDXに関する取り組みを行いたいと会社に持ちかけた際には、試しにやってみようと場を設けてくれたことがありました。具体的には研究会のような形で、DXとは何かを知ろうというところから始まって、アプリ開発の土壌をつくるための活動を行ったのですが、そうした発案にも会社として協力してくれるような風土があります。そのような会社の環境も活かしながら、クラウドサービスをはじめ世の中に提供されている様々なサービスや、ニチレイ様との業務で培ってきたノウハウを活用して、日立F&L独自のサービスを開発したいです。そして、ニチレイ様のほか広く食品業界のお客様に展開できたらというのが今の夢ですね。
オフタイムの過ごし方
趣味のゲームに熱中しています。会社内にはゲームをする人が多いこともあって、業務終了後、同僚と一緒にFPSゲーム(First-person shooter:一人称視点で楽しむシューティングゲーム)をやって和気あいあいと過ごしています。